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2024.03.07
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近江の『生きた祭り』 長浜曳山祭 長浜曳山祭の曳山紹介④
諫皷山
御堂前組
亭の上に鶏と太鼓
1774(安永3)年建造。最も背が高い曳山です。亭の上に太皷に載った鶏が一際高く置かれています。太皷は王政に不満があるものは、これを叩き民意を伝えると云う目的でしたが、天下泰平の為、鶏が巣を作ったと云う諫皷鶏の故事から山名にちなんで載せられました。舞台前柱の「竹林七賢人」の錺金具は表情豊かで今にも動き出しそうな彫刻が色絵象嵌で巧みに表現されています。舞台正面障子上の「波と兎」の木彫りは、「阿・吽」を表し、兎の赤い目には玉眼が入れられています。繊細な彫刻を飾る曳山です。(アイキャッチ画像は諫皷山)
春日山
本町組
山蔵から出る春日山
建造年代不詳。神鹿がいっぱいの曳山です。その名の通り、奈良の春日大社が名の由来です。そのため神のお使いである鹿が、前柱錺金具や、舞台障子に描かれています。亭の中の小さな襖には鹿を伴った「寿老人」が描かれています。黒地に赤、青、黄色のモミジと2頭の鹿を描いた法被が鮮やかです。
春日山子ども歌舞伎
月宮殿
田町組
バランスのとれた月宮殿
1785(天明5)年建造。12基の曳山の中でも一際豪華な亭の上にギヤマン製の宝玉(直径約32㎝)を載せています。自慢の亭は、方形の下層と六角の上層からなる重層で、全体にバランスのとれた美しさです。亭の左右の窓には油彩で花々が描かれたガラスがはめられ、そのモダンな意匠に驚かされます。舞台前柱の「鯉の滝登り」は狩野永徳の次男・孝信の下絵によるものです。
月宮殿の引き回し
青海山
北町組
青海山
1755(宝暦5)年建造。高砂山と同様に初期に造られた曳山です。軽快な切妻の舞台屋根を持ち、舞台前柱には怒涛に舞う千鳥をあしらい、名前の通り、大海原を渡る船のイメージです。この曳山のシンボルは、「飛燕と龍と波」。青海波と龍を描いた見送り幕、飛燕の胴幕、前柱の錺金具に飛燕と波。面幕にも龍が描かれています。
長浜曳山博物館展示