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2024.01.25

  • # 文化・景観
  • # 近江の祭り

近江の『生きた祭り』 米原曳山祭 米原曳山祭の曳山紹介

近江の『生きた祭り』 はじめに

近江の『生きた祭り』 米原曳山祭 歴史・概要・見所

旭山(北町)

1760(宝暦10)年に長浜神戸町の曳山として作られたものが後に米原に移されました。舞台は切妻造で両側に千鳥破風を付け、棟端の鬼板枠内に「旭」の金文字を浮き出させています。棟木に「奉成就八幡宮 御山一輌、宝暦拾庚九月吉晨大工藤岡重兵衛作之神戸町」の墨書があります。側面の胴幕には、獅子と牡丹図が刺繍されています。

旭山

・2019年子ども歌舞伎『神霊矢口渡 頓兵衛住家の場』:頓兵衛が花道を入る時に刀の鍔を鳴らしながら見せる「蜘蛛手蛸足」という大時代な動きが見所でした。

旭山:子ども歌舞伎

松翁山(中町)

建造年代は不明、伝承では江戸時代末期に藤原和泉が長浜の翁山を模して製作したと云われています。舞台は向唐破風造で両側に千鳥破風を付け、正面唐破風上には金箔押の獅子頭、千鳥破風上には鳥禽付鬼板を据え付けています。見送り幕は中国製の綴れ織りで、数十人の唐子が凧揚げ等の遊びをしている逸品です。

松翁山

松翁山:見送り幕

・2019年子ども歌舞伎『蝶千鳥曽我物語 中村閑居の場』:理知的で物腰柔らかな兄の十郎と血気盛んな弟の五郎の好対照のキャラクターに注目しました。
(アイキャッチ画像は松翁山:子ども歌舞伎)

壽山(南町)

1871(明治4)年に長浜神戸町の曳山として作られたものが後に米原に移されました。舞台は向唐破風造で両側に千鳥破風を付け、正面唐破風上には金箔押の獅子頭、千鳥破風上には鯱付の鬼板を据え付けています。舞台屋根裏に「明治四年 米原壽山 長浜伊部町藤岡」の木札が打ち付けてあり、長浜の曳山を多く建造した藤岡家の作です。建造当時に作製された寿老人と唐子が描かれた見送り幕は、曳山本体と変わらない費用をかけたと云い伝えられています。

壽山

壽山山倉

・2019年子ども歌舞伎『鬼一法眼三略巻 今出川菊畑の場』:「秘伝中の秘伝が記された書類」という意味で「虎の巻」という言葉のルーツとなった芝居です。

壽山:子ども歌舞伎

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