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2024.01.18

  • # 文化・景観
  • # 近江の祭り

近江の『生きた祭り』 米原曳山祭 歴史・概要・見所

近江の『生きた祭り』 はじめに

米原曳山祭

滋賀県選択無形民俗文化財
開催日:10月第2月曜日を含む3連休
開催社:湯谷神社
住 所:米原市米原571
交 通:JR米原駅下車徒歩5分
曳山数:3基

【歴史・概要・見所】

長浜曳山祭を見習って、江戸時代の後半頃に始まったと云われます。『改訂近江国坂田郡志』には「1770(明和7)年、三輌の曳山を造り、祭日に児童をして狂言を演ぜしむ」と云う記述があります。古来より「山を見るなら長浜、芸を見るなら米原」と云われています。
祭礼は、宵宮(登り山)を体育の日の前々日の土曜日に、本楽(御渡り、神前にて奉納狂言)を前日の日曜日に、後宴(千秋楽)を体育の日に行われます。祭りは、北町の旭山組・中町の松翁山組・南町の壽山の3つの組に分かれて実施されます。祭の運営・運行等は、各山組とも主に若連中によって行われます。相談役として若衆を卒業した世話方がいます。子ども歌舞伎の役者は、各自町の小学1~6年生の男の子が演じます。各山組の若連中がいなせな半被姿で曳山を曳行するのが、米原曳山祭の良さです。
宵宮には米原駅の西側へ跨線橋を超えて曳行し、その夜は、東側に戻り湯谷神社への急な坂道を囃子に合わせて登って行き、曳山祭の見せ場です。また、郷土色豊かな曳山囃子があります。米原では囃子の事を「シャギリ」と呼んでいます。太鼓・摺り鉦・笛で構成され、1グループ6~7人で行われます。曲名は、宵宮で演奏される「追遣り」、本楽で演奏される「神楽」、狂言が開始される前に演奏される「奏演間」、後演に演奏される「戻り山」等があります。

松翁山:シャギリ

【曳山の特徴】

曳山の高さは約5.9~6.3m、間口は2.4~2.8m、奥行は4.5~5.4mで長浜の曳山が移されています。滋賀県下では長浜型の呼称があります。

(アイキャッチ画像は旭山:三番叟)

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