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2024.01.11
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近江の『生きた祭り』 大津祭 大津祭の曳山紹介④
龍門滝山(りゅうもんたきやま)
太間町(大津百町の旧町名)
龍門滝山
1717(享保2)年建造。黄河の上流の龍門山の滝に魚は登ることが出来ないが、もし登る魚があれば、昇天して龍になると云う故事に因んでいます。登竜門と云う語はここから出たものです。
(トップ画像・アイキャッチ画像も龍門滝山)
・所望:龍門の滝を鯉が躍り上がる所を見せます。鯉の滝登りは曳山のカラクリとしては他に例がなく、大変貴重なものです。見送りはベルギーのタペストリーで重要文化財に指定されています。
龍門滝山カラクリ:鯉の滝登り
見送りのタペストリー
源氏山(げんじやま)
中京町(大津百町の旧町名)
源氏山
1718(享保3)年建造。紫式部の『源氏物語』をテーマにしたものです。大津祭の曳山の中で、唯一大津に由来したカラクリを採り入れたものです。紫式部人形の十二単衣や曳山を飾る部品、欄干を見ると平安の昔を偲ばせる作りで、女性的なデザインです。曳山に乗る緑色の岩は石山寺の観月台を模しています。
源氏山の方向転換
・所望:紫式部が月を見ながら構想を練る様子を表現しています。
源氏山カラクリ:紫式部
神功皇后山(じんぐうこうごうやま)
猟師町(大津百町の旧町名)
神功皇后山
1749(寛延2)年建造。神功皇后が戦に先立ち、鮎を釣り戦勝を占ったとされる伝説にちなみます。神功皇后は当時懐妊されていましたが、戦が終わって、後に応神天皇を無事出産された事から、「安産の山」として信仰されています。
・所望:皇后が岩に弓で字を書く所作をすると、岩に次々と文字が現れてくるカラクリで、文字書きカラクリとしては斬新な機構とされています。
神功皇后山の方向転換
月宮殿山(げっきゅうでんざん)
上京町(大津百町の旧町名)
月宮殿山
1776(安永5)年建造。名称は、能楽『鶴亀』のうち、喜多流の『月宮殿』に因んだものです。唐の皇帝が長生殿で新年を祝う節会を催され、世を寿がれたと云うものです。
・所望:鶴と亀の冠を付けた男女の舞人が、皇帝の前で舞を舞います。そこから俗に『鶴亀山』とも呼ばれます。ベルギー製で重要文化財の見送り幕を所有していますが、現在は平成11年10月に復元新調されたものを使用しています。
月宮殿山