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2021.04.22
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近江を愛した松尾芭蕉の句碑を尋ねる旅 近江を愛する芭蕉の足跡②
近江を愛した松尾芭蕉の句碑を尋ねる旅 近江を愛する芭蕉の足跡①
②1688(貞享5)年:『笈の小文』の旅を終え4月に京に入り大津に来ます。5月大津より岐阜に赴き、また大津に戻り、5月中旬~6月5日迄、大津に滞在します。
【大津滞在中に詠まれた句】
さみだれに 鳰のうき巣を 見にゆかむ
・句意:五月雨が降り続く、鳰(かいつぶり)の浮巣はどんな様子か、琵琶湖に見に行きたいものだ。
・句碑:甲賀市土山町南土山531 常明寺内
他に、近江八幡市の願成就寺にあります。
「さみだれに…」句碑
・土山茶:栽培面積と生産量、伴に県内最大を誇ります。
土山は、東海道の宿場町として栄え、当時「あけぼの茶」として広く知られていました。現在は、高品質な「かぶせ茶」の産地として知られています。広大な茶畑が広がる、土山町頓宮パイロット茶畑が常明寺の近くにあります。
常明寺
【大津奇香亭で巻かれた歌仙の句】
海ははれて ひえふりのこす 五月哉
・句意:湖は晴れても、比叡の峰の辺りはまだ降り続いているらしく、雨雲に覆われている。
・句碑:大津市下坂本6-2 新唐崎公園内
五月雨に かくれぬものや 瀬田の橋
・句意:降り続く五月雨にも、瀬田の橋は隠れることなく姿を現している。
・句碑:大津市瀬田1-28-1 唐橋公園内
「五月雨に…」句碑
・関口芭蕉庵さみだれ塚(トップ画像):一面の青々とした早稲田の田圃を琵琶湖に見立てた江戸の関口芭蕉庵に、真蹟の芭蕉のこの句の短冊を後の俳人達が墓としたものです。
・詠む心:風景の向こうにあるものを手繰り寄せることで、見えないものが見えてきたり、聞こえないものが聞こえてきたりします。表現する心です。
瀬田唐橋
此ほたる 田ごとの月に くらべみん
・句意:この瀬田の蛍の素晴らしさを、信濃の姥捨山の田毎の月と比べてみよう。
【江戸へ帰る途中、美濃路で彦根蕉門李由(りゆう)に立ち寄らずに帰ることを詫びる句】
ひるがほに 昼寐せうもの 床の山
・句意:床の山にちなみ、出来ればお宅に立ち寄り、昼顔を賞しつつ昼寝したいものだが。
・句碑:彦根市原町360 原八幡神社内
「ひるがほに…」句碑
・日本一太鼓:直径2.06m、胴回り6.24m、重量4tの、世界最大の和太鼓が奉納されています。
原八幡神社