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2023.11.16

  • # 文化・景観
  • # 近江の祭り

近江の『生きた祭り』 大津祭 大津祭の曳山紹介②

近江の『生きた祭り』 はじめに

近江の『生きた祭り』 大津祭 歴史・概要・見所

近江の『生きた祭り』 大津祭 大津祭の曳山紹介①

西宮蛭子山(にしのみやえびすやま)

白玉町(大津百町の旧町名)

西宮蛭子山

1658(万治元)年建造。伝承では、古くから西宮の蛭子を祀っていましたが、後に曳山に載せるようになり、鯛を釣り上げた蛭子に商売繁盛の祈りを込める様になりました。

・所望:えびすさんが鯛を釣り上げる所作で人気があります。この所作から、俗に「鯛釣山」と呼ばれています。創建当初は「宇治橋姫山」と称していましたが、1675(延宝3)年以降、今の「西宮蛭子山」となりました。

えびすさん

 

殺生石山(せっしょうせきざん)

柳町(大津百町の旧町名)

殺生石山

1662(寛文2)年以前建造。能楽の『殺生石』から取材したものです。

「鳥羽院に寵愛された玉藻前は、実は金毛九尾の狐で帝の生命を奪おうとしていました。安倍泰親に見破られ、東国に逃れ、那須の殺生石となって旅人を悩ましていましたが、玄翁和尚の法力によって成仏しました。」

・所望:玄翁和尚の法力によって石が2つに割れ、女官姿の玉藻前が現れ、その顔が狐に変わります。

(トップ画像・アイキャッチ画像は殺生石山のカラクリ:玄翁和尚)

 

湯立山(ゆたてやま)

玉屋町(大津百町の旧町名)

湯立山

1626(寛永3)年建造。天孫神社の湯立ての神事は、この山から捧げると云います。曳山は、天孫神社をかたどり、周りはその回廊を真似たものです。

・所望:称宣(ねぎ)がお祓いをし、市殿が笹で湯を奉り、巫女が神楽を奏でます。昔から湯をかけられた者は五穀豊穣・病気平癒・商売繁盛等縁起が良いと云われます。創建当時は孟宗山と云っていましたが、寛文年間に今の湯立山になりました。

湯立山のカラクリ:湯かけ

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