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2021.08.19

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近江歴史回廊の旅 中山道~柏原宿から草津宿を訪ねて~ 草津宿

近江歴史回廊の旅 中山道~柏原宿から草津宿を訪ねて~ はじめに

住所:草津市草津

交通:JR東海道本線琵琶湖線草津駅(次宿「大津」迄の里程:3里24町)

宿高1571石・町並11町53間半・人口2351人(宿村大概帳による)

宿場の規模(軒):家数586・本陣2・脇本陣2・旅籠72

 

江戸日本橋を東西に分かれ出発した中山道と東海道がこの地「草津」で合流します。草津宿は、古くは鎌倉時代の一遍上人絵伝に草津の名が見え、「右へ曲れは東海道石部の駅に出る、直道は東山道木曽路なり」と木曽路名所図会にあるように中山道の分岐点、また東海道五十三次の52番目の宿として賑わった、江戸日本橋から数えて69番目の宿駅です。

草津追分:旧草津川(天井川)の川越場跡

広重の浮世絵「草津追分」は、旧草津川に設けられた中山道川越場で、流れの部分にのみ簡単な仮橋が架けられている「徒歩渡り」の様子を描いたものです。両岸の民家よりも高所を流れる天井川で草津の家並が川より低い位置に見え、川には水が少なく仮橋が架かり、手拭いを被り窄めた傘を担ぎ左手に風呂敷を持った女性や母親と娘一行、木の枝を集めてきた子供を描いています。左土手の向こうにある常夜燈は東海道と中山道の分岐点にある追分道標で、透視遠近法で描く先には京との境の音羽山が見えます。

 

【見所】

・旧草津川(天井川):川床が民家より高い草津川は全国的に有名な天井川でした。現在は廃川となり琵琶湖へ続くサイクルロードや桜並木となり、中山道川越場の案内板があります。

・追分道標:中山道と東海道の分岐合流点には、かつて草津宿の追分見付と呼ばれた地に火袋付常夜燈が今も残され「左中仙道美のぢ右東海道いせみち」の道標が建っています。(トップ画像)

 

 

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