「滋賀の魅力」ブログ

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2019.02.14

  • # 文化・景観
  • # 近江八景・琵琶湖八景

近江八景の旅 粟津晴嵐

はじめに:近江八景の旅 近江八景の由来

名勝の場所:粟津ケ原(大津市晴嵐1丁目付近、現在は湖岸のなぎさ公園)

近江八景が決められた時代の粟津には、湖岸沿いに美しい松並木がありました。江戸時代、現在の旧東海道沿いにあたる膳所城下町南端から鳥居川の集落迄続いていました。浮世絵の「粟津晴嵐」は、膳所から石山までの勇壮な松並木を中心に描かれたものです。現在は、当時の松並木は見られず、なぎさ公園に若い松並木が植樹されています。後数十年もすれば往時を偲ばせる素晴らしい眺めになるでしょう。北には膳所城跡公園・近江大橋、対岸の湖東に近江富士等を眺める景観は滋賀ならではのものです。

どこを撮影するか悩む名勝です。京阪電車に粟津駅がありますが、今回はJR石山駅から湖岸へ下り、なぎさ公園にある碑「粟津の晴嵐」や若い松並木のある湖岸の情景、また、街の旧東海道と思われる「晴嵐」と書かれた交差点近くの松の木の情景を撮影しました。道路や町並の変化や護岸等の影響で、今は昔の情景を殆どとどめていませんが、湖岸の松林が立派になれば、このなぎさ公園に、新しい「粟津晴嵐」が戻ってくるでしょう。

和 歌:雲はらふ あらしにつれて 百船も 千船もなみの あわ津にぞよる

季 節:春

情 景:晴れた日に山にかかる靄と、湖上から吹き寄せる晴嵐(晴嵐:強風に枝葉がざわめく様子)

景 色:山靄(山から立ち上る気)、東海道の松並木、粟津ケ原の集落、湖面の帆影、膳所城

立ち寄り所:膳所城跡公園、なぎさ公園

「亀屋廣房」大津市本丸町にある和菓子屋で、近江八景8種の焼印が押された「ふきや煎餅近江八景」等は、上品な味わいです。

「スカイラウンジ トップオブオオツ」大津プリンスホテル(ラウンジバー)で、近江の歴史に思いを馳せながら「近江八景カクテル」は如何ですか。

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