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2020.12.17
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近江ヴォーリズ建築の旅―青い目の近江商人ウィリアム・メレル・ヴォーリズと一柳満喜子 滋賀県外編
近江ヴォーリズ建築の旅―青い目の近江商人ウィリアム・メレル・ヴォーリズと一柳満喜子 はじめに
◎滋賀県外のお勧めのヴォーリズ建築
①明治学院大学礼拝堂(チャペル)
1916(大正5)年に建築されました。1919(大正8)年ヴォーリズが満喜子夫人と結婚式を挙げた礼拝堂です。左窓の十字架のステンドグラスからは黄色の柔らかな光が注ぎ込みます。
(所在地:東京都港区白金台1-2-37)
明治学院大学礼拝堂
チャペル内のステンドグラス
チャペル内部
②山の上ホテル
御茶ノ水駅御茶ノ水橋口より明大通りを徒歩3分、駿河台1丁目交差点を右折し吉郎坂を上った高台にある、アールデコ様式のクラシックな外観が特徴的なホテルです。1937(昭和12)年に九州の石炭商で明治大学OBの佐藤慶太郎の寄付をもとに建設、日本の女性が西洋の生活様式を学ぶ施設として利用されました。終戦後GHQの接収を経て、1954(昭和29)年現在のようなホテルとして開業しました。かつて出版社が密集していた神田に近く、創業当初から川端康成、三島由紀夫、池波正太郎等の作家達が執筆時の定宿として利用していたことから、「文人の宿」ともなっていました。
山の上ホテル 外観
細部に施された優雅な装飾、すべて内装の異なる35の客室、行き先を案内する掲示板がほとんどなく、代わりにスタッフが随所に立っている等、非日常の空間を演出しています。(2020年10月現在、GoToトラベル対象)
(所在地:東京都千代田区神田駿河台1-1)
山の上ホテル 内装
吉郎坂を下り、明大通りと甲賀坂(かつて甲賀市出身の甲賀組の者達が多く住んでいたことに由来するとの説もあります)の交差する右前方に、「旧主婦の友社」(現日本大学:外観復元)があります。
(所在地:東京都千代田区神田駿河台1-6)
旧主婦の友社
また、そこからJR御茶ノ水駅に向かう明大通りの途中左側に「近江兄弟社ビル」があります。
(所在地:東京都千代田区神田駿河台2-1-33)
近江兄弟社ビルと銘板
③東華菜館(旧矢尾政レストラン)
1925(大正14)年、西洋料理店「矢尾政」二代目店主浅井安次郎により、新しいビアレストランとして建築されました。「ヴォーリズが弾けた」と云われる遊び心満載のデザインが特徴の建物です。四条大橋を挟んで南座を眺められ、夏は納涼床や屋上ビアガーデンが楽しめる北京料理店で、ヴォーリズが唯一手掛けた飲食店です。頂上の羊のマスク、帆立貝・巻貝・魚・野菜・蛸等レリーフなど、食べ物尽くしの装飾が見ものです。
(所在地:京都市下京区四条大橋西詰)
東華菜館
東華菜館の玄関飾り