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2021.04.15
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近江を愛した松尾芭蕉の句碑を尋ねる旅 近江を愛する芭蕉の足跡①
近江を愛する芭蕉の足跡
①1685(貞享2)年:『野ざらし紀行』で山城を経て近江路に入り、大津の堅田蕉門千那(堅田本福寺住職)宅・大津焦門尚白(大津の医師)亭に宿泊し、石部宿・水口宿から桑名へ抜けました。
【野ざらし紀行で詠まれた近江の5句】
山路来て 何やらゆかし すみれ草
・句意:京から大津の小関越えの時、ふと見るとスミレ草が咲いているのが、何となく趣き深く心が惹かれる。
・句碑:大津市国分2-5 幻住庵遊歩道の句灯柱
他に、湖南市のほほえみの水辺公園にあります。
「山路来て…」句碑
辛崎の 松は花より 朧にて
・句意:春の月明かりに朧に浮かび上がる唐崎の松は、桜よりも一層 朧に霞んで趣深い。
・句碑:大津市唐崎1-7-1 唐崎神社(トップ画像)内
他に、大津市の近江神宮や本福寺にあります。
「辛崎の…」句碑
・近江のみたらし団子:この地は「みたらし団子発祥の地」と云われ唐崎神社前の寺田物産は、注文してから焼いてくれ焼き立てが絶品です。
【伊賀上野蕉門服部土芳にようやく出逢うことが叶った】
命二つの 中に生いきたる 桜哉
・句意:再会した私達二人の間で、同じ時間を生きた桜が見事に花を咲かせていることだ。
・句碑:甲賀市水口町京町1-30 大岡寺内
「命二つの…」句碑
20年前に会った当時10歳位の少年が、水口宿迄追いかけてきて再会しました。その訪問者が蕉門の中心弟子となる服部土芳です。
大岡寺
【石部宿の茶屋で詠んだ句】
つゝじいけて 其蔭に干鱈 さく女
・句意:躑躅を生けて、その花の蔭で宿の女は、客の膳の用意であろうか白い干鱈を裂いている。
・句碑:湖南市石部西1-5 -23 真明寺内
菜畠に 花見がほなる 雀哉
・句意:雀が菜の花畑の間を、いかにも花見をしているといった顔で飛び回っている。
・句碑:湖南市岩根3791 岩根小学校前土手
かつて、この地は菜種油を採る為に田畑は、菜の花で美しかったと云われます。芭蕉没後三百年記念にと平成6年建碑されました。
「菜畠に…」句碑