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2020.01.02
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日本遺産・琵琶湖 祈りと暮らしの水遺産 高島市海津・西浜・知内の水辺景観
水遺産区分:水と暮らしの文化
住所:高島市マキノ町海津他
交通:JR湖西線マキノ駅下車
この地域は、琵琶湖や内湖・河川、湧水を水源とする小河川、更に増水時に冠水する水田等によって形成された多様な水界です。魚類の種類が多様で、琵琶湖の魚類に併せて発達した伝統漁法「ヤナ漁」「オイサデ漁」等が見られます。また、洗濯の為の琵琶湖に突き出した「橋板」(トップの写真)や、「イケ」と呼ばれる水場や共同井戸等、多様な水文化が残り、琵琶湖をはじめとする河川や内湖、湖岸の石積み、漁港や砂浜の周辺等古くから続いてきた「水」と共に生きる暮らしが今でも息づいています。
祠が祀られている共同井戸「イケ」
この地が歴史的に発展したのは、日本海から琵琶湖を経て京都へ向う湖上交通網が整備された15世紀以降のことです。江戸時代には宿場・港町として栄え、内湖を活用した港湾都市として様相を呈していたと考えられ、陸路と航路の結節点に当たり地域の生産品である淡水魚や石灰を含む多くの物資を、京都・大阪に運んでいました。
湖岸の石積みは、高さ2.5m前後、長さ東浜668m・西浜495mに亘る水害対策用の波除石垣で、1701(元禄14)年頃には既に築かれていたとされます。また、海津大崎の湖岸沿い約4㎞には約800本の桜並木が植えられており、毎年春に咲き誇る見事なその様は、奥琵琶湖に春を告げる代表的風物詩となっています。
湖岸の石積み
・文化財:
【重要文化的景観】高島市海津・西浜・知内の水辺景観
・立ち寄り所:暁霧海津大崎の岩礁(琵琶湖八景)、海津大崎の桜(桜名所百選)、マキノサニービーチ(日本の快水浴場百選)、湖西の松林(日本の白砂青松百選マキノ~今津)、マキノ高原のメタセコイヤ(新日本街路樹百景)、高島市マキノ町(水の郷百選)、マキノピックランド(旬の果物狩り)、魚治(湖魚の老舗)
・湧水等:天神社の智慧の泉(マキノ町)
海津大崎の桜