「滋賀の魅力」ブログ

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2019.04.18

  • # 文化・景観
  • # 日本遺産

日本六古窯のまち 信楽 信楽たぬき

はじめに:日本六古窯のまち 信楽

1951(昭和26)年、昭和天皇が行幸された際に、信楽たぬきを並べて奉迎しました。これが報道を通じて注目されて信楽たぬきは全国的に知られるようになったと云われます。信楽たぬきの発祥は、江戸時代で、写実的でどちらかと云えばキツネに近いタヌキでした。それが今日の様な愛嬌たっぷりの福々しい信楽たぬきに進化したのは、「たぬきや総本家 狸庵」の先代、藤原銕造が、昭和10年に京都清水から信楽に住み着いて、たぬきを専門に作り出し、現在の信楽たぬきのスタイルが出来上がったと云われます。

また、昭和27年頃に名城大学の石田豪澄講師が伝承をもとに考案した「信楽狸八相縁起」は、「笠」思いがけない災難を避ける普段から準備、「大きな目」周囲を見渡して気を配り正しい判断が出来る様、「笑顔」お互いに愛想良く、「徳利」人徳を身に付けよう、「通い帳」信用が第一、「大きなお腹」冷静さと大胆さを持ち合わせよう、「金袋」ずばり金運、「太い尻尾」何事もしっかりした終わりをという8つの縁喜です。信楽たぬきのスタイルには商売で心掛けるべき教えが表されています。

日本橋小伝馬町に所在する滋賀銀行東京支店のたぬき。八相縁起の書かれた板を持っています

信楽高原鐡道信楽駅に着くと大きなたぬきの電話ボックスを手始めに、至る所で数えきれない程多くのたぬきが出迎えてくれ、自分のお気に入りたぬきが必ず見つかるそうです。また、たぬきを作っている窯元は、20軒以上もあると云われています。

信楽駅で乗降客を出迎えるたぬきたち

駅前の電話ボックスたぬき。時に応じ、折々の仮装姿に変身します

たぬきにあやかった信楽名物に「たぬき丼」があります。たぬき丼の定義はただ一つ「各店舗お勧めの、おいしく化けたどんぶり」です。そんなローカルフードを是非探して食べてみて下さい。

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