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2020.07.16

  • # 文化・景観
  • # 近江の神社・仏閣

千三百年つづく日本の終活の旅~滋賀の西国三十三所観音巡礼~ 第十三番 石山寺

千三百年つづく日本の終活の旅~滋賀の西国三十三所観音巡礼~ はじめに

第十三番:石光山石山寺

住 所:大津市石山寺1の1の1

交 通:京阪石坂線石山寺駅下車

宗 派:東寺真言宗

御本尊:如意輪観世音菩薩

御詠歌:のちのよを ねがうこころは かろくとも ほとけのちかい おもきいしやま

御朱印

観音霊験記

大津市の南端、清流瀬田川の畔、伽藍山の麓に位置し、奈良時代からの最古の歴史と伝統を持つ霊山です。聖武天皇が東大寺を開山した良辨僧正に命じて金峰山に金を得るよう祈願させた所、蔵王権現は石山の地が観音の聖地であることを夢に告げました。良辨僧正は早速、如意輪観音を安置して祈願すると、陸奥の金華山より金が掘り出されたと『観音霊験記』に書かれています。

本堂と納経所

東大寺大仏鋳造完成の頃の749(天平勝宝元)年の創建と云われ、硅灰石の珍しい地質の伽藍山に建つことから石山寺と名付けられたと云われます。1096(永長元)年に本堂が再建され本尊は如意輪観世音菩薩で日本唯一の勅封の秘仏です。平安時代には朝廷や摂関貴族と結びついて高い地位を占め、現在も参拝者が絶えません。平安時代には、宮廷の女人達の間で石山詣でが盛んで、本堂の東側に建つ観音堂に参籠し、一夜を過ごす事が流行り、藤原道綱の母や清少納言や和泉式部や菅原孝標女等が石山寺のことをその作品に描いており女流文学の開花の舞台となりました。中でも源氏物語の作者として有名な紫式部は、この石山寺に参籠し十五夜の名月を眺めた時に源氏物語の構想を思い起こしたとされ、今でも本堂には「源氏の間」と名付けられた部屋があります。後世、松尾芭蕉や島崎藤村もこの寺を訪れています。

源氏の間

紫式部像

瀬田川の高台に設けられ歴代天皇の玉座とされた月見亭から見る月は、千年以上前に紫式部が見た「琵琶湖には月が似合う。静かな湖面に月の明かりが光の道の様に伸びる」の情景を今に伝える何とも言えない美しさです。また、モミジ千本梅四百本桜六百本等の四季の花々を楽しむことが出来、約3万点の教典・聖教・古文書も残っています。

月見亭

・文化財:
【国宝建造物】本堂・多宝塔

【重要文化財建造物】東大門・鐘楼・宝篋印塔、御影堂、蓮如堂、三十八所権現社本殿、経蔵

【国名勝国史跡】石山寺硅灰石(天然記念物)

東大門

・立ち寄り所:近江八景(石山秋月)、紫式部像、パワースポット(本堂・多宝塔・鐘楼・硅灰石・パワーストーン・天智天皇の石切場・比良明神影向石・くぐり石等)、紫式部源氏物語御朱印帳、絵本源氏物語石山版他、門前の湖舟等(しじみ飯・汁・釜飯等、志じみ釜飯CURRYが人気)、叶匠寿庵の石餅、茶丈藤村(島崎藤村ゆかりの和菓子)、幻住庵(芭蕉ゆかり)

観音堂

・近江6札所限定の浄土の鳥(滋賀県内の札所でしか頂けない、一つ一つ手作りの土鈴を集めてみませんか)

孔雀:浄土の世の華やかさを彩る鳥

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