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2023.12.14
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「神君甲賀伊賀越え 徳川家康の危機をたどる」日帰りバスツアー参加レポート 前編
コロナ禍に始まった東京滋賀県人会のリモートイベント「滋賀の歴史夜話」が、12月2日(土)に現地日帰りバスツアーを開催。NHKやBSの歴史番組でもご活躍の淡海歴史文化研究所所長 太田 浩司先生のご案内で、甲賀市を中心に8か所の史跡を巡りました。19名の参加者は徳川家康が宿泊した城館跡や寺などを訪れ、家康の生涯でも最大級の苦難となった決死の逃避行に思いを馳せました。
(主催:(一社)東京滋賀県人会 協力:甲賀市 旅行主催:甲賀市観光まちづくり協会)
※HP等記載の訪問予定のうち、徳永寺は時間都合により省略
滋賀の歴史夜話 関連回:第4話「徳川家康と近江」
JR石山駅に集合した一行は、瀬田川を横に見ながら一度滋賀を出て、京都府宇治田原町へ。本能寺の変当日、6月2日の夜に徳川家康一行が宿泊した山口氏館跡からツアースタート。
山口氏館跡。今は一面の茶畑ですが、隣接する極楽寺(山口氏の菩提寺)の山門は城の裏門を移築したものと伝えられます。
極楽寺 山門
今は茶畑になっている館跡でこの日最初の太田先生の解説を受けたのち、山城・近江国境の裏白峠の手前、家康が休息した遍照院へ。ここには樹齢500年ともいわれる紅梅の古木があり、家康が腰かけてその梅をしばし眺めたという「家康公腰かけの石」が木の下に残ります。
ツアー参加者の中にも腰かけ石に座ったり、甲賀忍者の装束を借りて記念撮影をする方も。(もちろんご住職の許可を得ています)
高野山真言宗 遍照院
遍照院から望む宇治田原町奥山田地区の景色
家康公腰かけの石と飛龍紅梅
家康になった気分で……?
家康一行は国境の裏白峠を越える前に休息をとりましたが、ツアーは峠を越え滋賀県甲賀市信楽に入った後、朝宮の「茶のみやぐら」さんで休憩。朝宮茶の風味も濃厚なロールケーキと、お湯を注げばどこでも飲める工夫の詰まったほうじ茶カップをいただきました。
茶のみやぐらさんとロールケーキ、ほうじ茶カップ
次に向かった小川城跡は信楽の領主多羅尾光俊(たらおみつとし)の城。6月3日の夜に家康一行が宿泊したとされます。小規模で単純な構造の館が多い甲賀の城では珍しい、高い山の上に複雑な縄張りで築かれた城……ですが、残念ながらバスでは登り切れないため、今回は麓から太田先生に解説していただくことになりました。
小川城跡案内板の前で解説を受ける一行
小川城跡遠望
この付近には小川城の他にも小川中ノ城、小川西ノ城などの城跡も残り、特に小川西ノ城は太田先生によると「高所にありすぎる小川城よりも家康が泊まった可能性が高いかも……」とのことでした。こちらも今回は遠望のみでしたが、城郭ファンとしては個人的に再訪して探索したくなりました。
小川西ノ城跡遠望