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「滋賀の魅力」ブログ
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2020.09.03
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日本遺産・琵琶湖 祈りと暮らしの水遺産 大庄屋諏訪家屋敷
水遺産区分:水と暮らしの文化
住所:守山市赤野井町171番地1
交通:JR守山駅下車西口より近江鉄道バス「赤の井別院」下車徒歩3分
守山市は、野洲川の下流に広がる沖積平野で、豊かな水と肥沃な大地の恩恵により、古の時代から栄えてきました。近江でいち早く稲作文化を取り入れ、「国史跡下之郷遺跡」や、近江南部の國の中枢として倭国の形成に重要な役割を果たした「国史跡伊勢遺跡」など、多くの遺跡が連なり「弥生遺跡の銀座通り」と云える所です。また、近世に中山道の宿場が、周辺農村地域の市場として守山宿が大いに発展しました。守山宿の町家文化とそれを支えた周辺農村文化が市の特性です。
赤野井の地は、浜街道と佐々木街道が通り、「浜」には港があり大津への船便や米蔵がありました。諏訪家北側の釈迦堂横には「閼伽井」池があります。農村文化の象徴とも言うべき大庄屋屋敷は、天神川に架かる石橋を渡り土塀を右に見ながら表門を潜ると、正面に悠々たる構えの主屋と書院があり、かつて賓客が訪れた茶室や池泉回遊式庭園等があるこの屋敷は江戸時代の建物と云われます。
書院
茶室
当主諏訪家の歴史は更に古く、応仁の乱後の1491(延徳3)年に、信州より諏訪左近将監長春が当地に入り、現在の諏訪家の祖になったと伝わります。以降、諏訪家は地域一帯の有力者として、江戸時代には庄屋取締役「大庄屋」として農民の指導を行ってきました。諏訪家屋敷の前には川が流れていますが、過去には船が往来出来る程の水深が有り、琵琶湖から直接行き来できたと思われます。敷地には堀と舟入が残り、水運盛んな往時の姿を今に留めています。また、一帯には地名となる川端(カバタ)もあります。
琵琶湖へ続く水路
舟入り
・立ち寄り所:赤野井東西別院(真宗本願寺派と大谷派の2か寺があり、蓮如上人所縁の寺院として知られています)、守山市近江妙蓮公園・近江妙蓮資料館(妙蓮は、紅花で一茎に数多くの花を付け、花弁数は、2千~8千枚にも達し非常に美しい花です。守山市の市の花となっています。室町時代から6百年もの間、田中家及び地元の人々によって守り育ててきた貴重な蓮です)
近江妙蓮公園の妙蓮
写真提供:(公社)びわこビジターズビューロー(近江妙蓮公園の妙蓮)