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「滋賀の魅力」ブログ
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2020.10.01
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日本遺産・琵琶湖 祈りと暮らしの水遺産 兵主大社と八ケ崎神事
水遺産区分:水と祈りの文化
住所:野洲市五条566
交通:JR野洲駅下車北口より近江鉄道バス「兵主大社前」下車徒歩5分
野洲市は、旧中主町と旧野洲町が合併し誕生しました。野洲川、日野川等で形成された沖積平野で野洲川右岸の扇状地には市街地が形成され、平坦な三角州は農地として利用されています。また、湖岸周辺には吉川緑地公園、ビワコマイアミランド、マイアミ浜オートキャンプ場等の自然公園やレジャー施設が立地しています。更には、多数の銅鐸が出土し「銅鐸の町」として知られ、他にも古墳群や神社仏閣など豊富な歴史・文化遺産に恵まれた町でもあります。
兵主大社本殿
兵主大社は、野洲駅から北約4㎞の五条に鎮座します。創建1300年を迎えた歴史ある神社で、祭神は大己貴命(別名:八千矛之神)です。この神は大津市の日吉大社から亀に乗って琵琶湖を渡り、鹿に乗って神社に来られたと云われています。中世には、「兵主」を「つわものぬし」と読むことにより、武士の厚い信仰を得ました。中でも源頼朝・足利尊氏による神宝の寄進や社殿造営があり、江戸時代には徳川将軍家から社領の寄進や厚い保護を受けました。広大な境内の社殿南側に広がる庭園は、平安時代後期の作と云われる池泉回遊式庭園で苔や紅葉等が大変美しく「国指定史跡名勝」に指定されています。
兵主大社庭園
兵主大社の伝統行事「八ケ崎神事」は、毎年12月8日に行われ、御神体と伴に宮司・氏子は、大社近くの新川から小船で約4㎞離れたマイアミ浜へ移ります。宮司は、琵琶湖へ2度入水され、それぞれ約100mの沖まで歩きます。1回目は玉串を奉じ、2回目は璽に納められた御神体を手に、ご神体を湖の水で清めます。神職が水中に肩まで浸かって洗い清める神事です。これらは、鎮座された由緒を伝承すると同時に、宮司がご神体を奉じて琵琶湖に入り、御神威の再生を願う神事です。また、毎年5月5日に行われる例祭(兵主祭り)は、クライマックスの約30基の神輿渡りが圧巻です。各氏子から神輿や太鼓により参道で行われ、一の鳥居から出発し太鼓橋を渡り朱の鳥居をくぐるまで約300mの距離を賑やかに大行列が進みます。勇ましい大人神輿や太鼓、可愛い子供神輿、担ぎ手や打ち手が女性ばかりのあやめ太鼓やあやめ神輿、「ヨイサー」「チョイトサー」の掛け声が印象的でした。
八ケ崎神事
璽に納められた御神体
・文化財:
【国宝建造物】御上神社本殿、大笹原神社本殿
・立ち寄り所:銅鐸博物館(野洲市歴史民俗博物館、市内で出土した弥生時代の祭器(楽器)の銅鐸が展示、日本最大の銅鐸もあり)・弥生の森歴史公園、三上山(近江富士)、家棟川エコ遊覧船、祇王寺(平家物語所縁の地)