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2021.10.28
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琵琶湖の美しい景色を求めて――琵琶湖八景の旅 二景 涼風 雄松崎の白汀
琵琶湖の美しい景色を求めて――琵琶湖八景の旅 近江八景と琵琶湖八景
【情景】雄松白汀凉風淳
夏の雄松崎の白い渚は、湖上からの涼風が吹き寄せて真に心地よい所です。湖岸の白い砂浜と緑色の松林の帯、湖には青色の湖面が広がり、そのコントラストは実に見事な景観です。
【名勝の場所】大津市南小松
琵琶湖周航の歌に『松は緑に 砂白き雄松が里の 乙女子は 赤い椿の森影にはかない恋に 泣くとかや』と歌われ、風光明媚な地として知られます。琵琶湖西岸に続く白砂青松の雄松崎は、今は近江舞子と呼ばれています。近江舞子の名は京阪神から湖水浴客を呼び込むために、兵庫県の舞子浜になぞられ付けられたJR湖西線の駅名にあります。この地の住居表示の地名に近江舞子はなく、大津市北小松・南小松です。雄松は小松なのかも知れません。
雄松崎の松林は、樹齢100年を越える古木等が1500~1600本もあり、おそらく明治末期以降に植樹されたものだと思われます。松は一部マツクイムシの被害を受けていますが、地元の懸命な防除によって景観が保護されています。
砂白き砂浜の砂は、風化した花崗岩で、白色の石英と長石に、雲母の黒っぽさが混ざっています。比良山系を背景に白砂青松が続く眺めは素晴らしく、深浅が急で魚が手に取れそうな程、青く澄んだ湖水と、長さ3㎞で幅20~100mの白砂青松の美しい砂浜は、夏には水泳やウィンドサーフィン等で賑わいます。浜の周辺にはキャンプ場や宿泊施設もあり、バーベキュー、フィッシング、いちご狩り、テニス、散策等1年を通じて楽しめます。ちなみに雄松崎の突き出た所が雄松浜で砂浜は4m、それを境に近江舞子北浜水泳場は1㎞で北小松水泳場まで続き、近江舞子南浜水泳場は473mで北比良水泳場まで伸びています。
【見所】
近江舞子沼(内湖):近江舞子水泳場のすぐ裏にあり、水鏡になった比良山系を眺めることが出来る絶景スポットです。
近江舞子沼(内湖)
琵琶湖八景「雄松崎白汀」の碑:雄松崎の突き出た所が雄松浜で砂浜は4m。その松林の中に「琵琶湖八景 涼風 雄松崎の白汀」と彫られた石碑が立っています。
雄松崎白汀の碑
揚梅の滝:雄滝・薬研滝・雌滝の三段に分かれた落差76mの滝は、滋賀県下一を誇り、JR湖西線や湖上からも眺められ、その景観はまるで白布を垂れかけた様に見え「布引の滝」とも呼ばれています。
びわ湖バレイ:打見山から蓬莱山に広がる高原のレジャー施設で、春は桜に始り多くの花が咲き続き、夏は避暑に、秋は紅葉に、冬はスキーやスノーボードと、ハイキングや登山に人気スポットです。日本最速のロープウェイで山頂へ、山頂から望む琵琶湖は、北から南まで見渡せ、まさに絶景です。恋人の聖地に認定された「湖空の鐘」高らかに鳴らしてみませんか。
びわ湖バレイより近江舞子沼を望む