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2021.11.18
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琵琶湖の美しい景色を求めて――琵琶湖八景の旅 五景 新雪 賤ヶ岳の大観
琵琶湖の美しい景色を求めて――琵琶湖八景の旅 近江八景と琵琶湖八景
【情景】新雪觀大賤嶽晨
合戦の歴史が残るこの地は、急峻な山肌がそのまま湖岸まで落ち込み、深く湾曲した幾つもの入り江は男性的で、冬に湖北の賤ヶ岳に新雪が降る頃、朝日を受けた景観は雄大な眺めです。
【名勝の場所】長浜市木之本町大音・飯浦、余呉町川並一帯
賤ヶ岳は、琵琶湖と余呉湖の間にあり標高421mで、北に余呉湖、東に小谷山・伊吹山、南に奥琵琶湖・竹生島の眺望が広がります。晴れた穏やかな日には抜けるような青空が琵琶湖と余呉湖に映え湖面に波紋の様な美しい漣が広がっています。四季折々に魅力的で特に冬の雪景色が美しいとされます。しかし、冬の賤ヶ岳山頂へは登山となり私には撮影のチャンスが訪れませんでした。賤ヶ岳・余呉湖地区は琵琶湖国定公園に指定されています。賤ヶ岳山頂迄は登山道や賤ヶ岳リフト(営業日4月~11月)が利用でき、素晴らしい眺望や史跡を巡るハイキングコースも整備されています。
賤ヶ岳の戦いは、1583(天正11)年、戦国時代織田信長の死後、羽柴秀吉と織田家最古参の柴田勝家との権力争いで、山頂より北側の中腹から湖畔にかけて激しい戦いが繰り広げられました。頂上には、記念碑や疲れ果てた部将の像や賤ヶ岳七本槍古戦場の標柱等があり戦いを物語ります。
山頂より秋の奥琵琶湖
【見所】
琵琶湖八景「賤ヶ岳の大観」の碑:賤ヶ岳山頂には「琵琶湖八景 賤ヶ岳の大観」と書かれた木柱があります。
賤ヶ岳大観の碑
余呉湖:周囲6.4㎞の『天女の衣掛柳と羽衣伝説』や『蛇の目玉石と菊石姫伝説』が残る神秘の湖で別名「鏡池」とも云われます。関西屈指のワカサギ釣り場として有名です。
山頂より余呉湖を望む
山本山:標高325mの近江高天原伝説のある山本山は、賤ヶ岳から南に沿って続く山系の南端に位置しお椀を伏せた形の山です。その山頂には、湖北には珍しく平安末期築城の古い歴史を持つ山本山城跡があります。毎年11月ごろには国天然記念物の「オオワシ」が越冬の為23年連続で山本山に飛来し、「山本山のおばちゃん」と人気を集めています。2月下旬頃には北へ帰ります。
山頂より山本山と尾上漁港