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日本遺産・琵琶湖 祈りと暮らしの水遺産 沖島

公開日 : 2020.6.4
日本遺産・琵琶湖 祈りと暮らしの水遺産 沖島

日本遺産・琵琶湖 祈りと暮らしの水遺産 はじめに

水遺産区分:水と暮らしの文化

住所:近江八幡市沖島町

交通:JR琵琶湖線近江八幡駅下車近江鉄道バス堀切港下車、中島通船にて沖島港

近江八幡市の北端沖合1.5㎞に浮かぶ面積1.53㎢、周囲6.8㎞の、琵琶湖最大の淡水湖中の島です。日本唯一の湖沼の有人島で、湖沼の島に人が住む例は世界的にもデンマークやスコットランドにあるくらいで、世界でも珍しいと学術的にも注目されています。

沖島と対岸の近江八幡市

島は、約6万年前に出来たと云われ、数千年前の縄文時代の遺跡もあり、天智天皇の寵臣で藤原鎌足の子、藤原不比等が713(和銅6)年頃、島に奥津島神社を建立し湖上航行安全を守る神の島として崇拝、860(貞観2)年頃には寺院も出来、僧と数人の神社を守る人が住んでいたようです。「淡海の海 奥津島山奥まけて 我が念ふ妹が 言の繁けく」(1068年柿本朝臣人麻呂の歌集)や「おいつしま 守りの神やいますらん 波もさわがぬわらわえの浦」(紫式部)等と、古来より歌にも詠まれています。伝承では保元平治の乱(1156~9年)に敗れた清和源氏の落武者7名が集落の始まりとされ、今もその子孫の島民が多く住んでおられます。

沖島漁港

島では約300人が生活し、生業は主に漁業の半漁半農村です。織田信長によって住民専用の漁場として権利が与えられて以来、これを活かし漁業に専念してきました。島内の交通手段は三輪自転車とマイボートです。2013年6月に離島振興法が見直され「離島」に指定されました。沖島町離島振興推進協議会が離島協新聞発行や「もんて会員」の募集等の活動をされており、今後に大きな期待をしています。

島内の三輪自転車

今も漁業を生業としているのは、日本でこの島だけで、独特な漁法により収穫された鮎・ワカサギ・スジエビ・ニゴロブナ・ウロリ・ビワマス・鰻等の魚達は、伝統的な湖国の食文化として現代に引き継がれています。湖中の島における暮らし文化の代表として見ることが出来、島の生活様式そのものが全て重要な文化遺産に思われます。島の漁師さんとの会話で「鮎が獲れる時期は島中が夜11時頃に漁に出て朝7時頃に帰って来るナ」や「もんてきてネ」等の話が印象に残りました。

・立ち寄り所:奥津島神社、西福寺、沖島小学校、沖島資料館、沖島漁業会館(湖島婦貴の会)、沖島遊覧船「もんてクルーズ」(乗船2日前迄申し込み)

湖上の連絡船から

写真提供:(公社)びわこビジターズビューロー(沖島全景の空撮)

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