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2020.03.19

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日本遺産・琵琶湖 祈りと暮らしの水遺産 伊庭の水辺景観

日本遺産・琵琶湖 祈りと暮らしの水遺産 はじめに

水遺産区分:水と暮らしの文化

住所:東近江市伊庭町

交通:JR琵琶湖線能登川駅下車

湖東平野に残る水郷集落の一つで、中世にこの地を本拠地とした伊庭氏の居館跡があり、江戸時代陣屋がおかれた伊庭城址(現在の勤節館)を中心に、繖山に端を発した伊庭川の水路が町を縦横に巡っています。大部分は今も残り、豊かな水量と清らかな水質が内湖と繋がり、人々の生活を今も支え、人々の生活が水と共にあったことが実感できます。

伊庭集落の水路

伊庭集落は、中世以降、湖東における琵琶湖水運の要衝として発展し、「伊庭千軒」と呼ばれる程に多くの家が立ち並んでいたと云われます。当時の水路は現在見られる水路幅よりも広く、伊庭内湖で漁業が行われていた頃は、水路は水田へ水を供給する役割を担うと共に田舟と呼ばれる船を浮かべて収穫物や肥料などを運ぶ、文字通り水の路としても利用されてきました。また祭りの時には山から下ろされた神輿が舟に乗せられ、集落内の水路を通って内湖の湖岸にあった御旅所まで運ばれていたそうです。集落の西端には海運業者や船乗りの守り神である金毘羅神社があり、江戸時代の常夜灯が残されています。各家には「カワト」と呼ばれる川へと通じる石段があり、食事の支度や洗濯、風呂の水汲み等を行うと伴に、船を係留する船着場としても用いられていました。

水路のカワト

伊庭の水路は、生活用水・舟運・農業用水等様々な役割を果たしてきましたが、一方で時代の変化に伴い役割がなくなって行きました。今も水路網の骨格を残し「カワト」と呼ばれる水利用施設や石積護岸や階段等も多く残り、民家と密接な関係を維持し水郷集落の面影を残しています。

カメラマンが集まる自然豊かな伊庭内湖には、直径13mの関西一大きな水車が雄大に回る親水公園があります。

伊庭内湖の水郷集落

・立ち寄り所:伊庭内湖(ホンモロコの産卵地)、能登川水車とカヌーランド

県立琵琶湖博物館のホンモロコ(Wikipediaより)

 

 

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