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日本遺産・琵琶湖 祈りと暮らしの水遺産 伊吹山西麓地域

公開日 : 2020.1.30
日本遺産・琵琶湖 祈りと暮らしの水遺産 伊吹山西麓地域

日本遺産・琵琶湖 祈りと暮らしの水遺産 はじめに

水遺産区分:水と祈りの文化

住所:米原市(文中にて説明)

交通:JR東海道線近江長岡駅下車近江鉄道バス近江長岡線・伊吹登山線の沿線

米原市北部の伊吹山地の西斜面にある旧伊吹村・春照村・東草野村が1971年合併し坂田郡伊吹町になった所で、2005年に坂田郡山東町・坂田郡米原町・坂田郡近江町が合併し米原市となりました。

古事記では、伊吹の神が荒ぶる神として登場し日本武尊を退けました。傷ついた日本武尊は山を下り居醒清水で傷を癒し覚醒するも伊勢へ向かう途中に亡くなります。日本書紀では、大蛇は水を司る水神で伊吹の神の化身と描かれています。このように伊吹山は、古くから水の神が住まう信仰の対象となり、奈良時代以降にはこの神の力を得る為に修験者が山中で滝行を行い各尾根には広大な寺院が造営されました。

伊吹山頂の日本武尊

 

伊吹山麓の豊かな湧水は、地域住民の生活や信仰の対象となっています。伊吹山は、古くから薬草の山で知られ生育する植物約1300種のうち約280種が薬用で、地域の人は薬草に親しみ栽培・採取し生活してきました。特に蓬を用いた伊吹艾は、701(大宝元)年以降、医薬品とされ現在も利用されています。また、1568(永禄11)年には、織田信長がポルトガルの宣教師に伊吹山に薬草園を作らせた伝承もあります。蕎麦は、8世紀頃に大陸から朝鮮半島を経由して伝わったと云われ、最初の栽培地が伊吹山です。ここから美濃や信州や甲斐等に伝えられたと云われます。伊吹山には四護国寺(弥高寺・長尾寺・大平寺・観音寺)を擁する山岳密教の霊場が在り、全国の山伏や僧が集まる地で、山門への五穀持込みは禁止されている為、蕎麦で生命を繋いだと云われています。大平寺村では昭和初期まで栽培され昭和38年離村となり蕎麦栽培は途絶えましたが、平成8年「伊吹蕎麦」が復活しました。

伊吹山頂からの眺め

・文化財:

【国特別天然記念物】長岡(天野川)のゲンジボタル発生地

【国天然記念物】伊吹山頂草原植物群落、息長ゲンジボタル発生地

【国史跡】京極氏遺跡・京極氏城館跡・弥高寺跡(伊吹町)

・立ち寄り所:伊吹山(日本百名山、新・花の百名山、歴史の山百選)、三島池(ため池百選・トップ画像は三島池と伊吹山)、道の駅伊吹の里旬彩の森

・湧水等:泉神社湧水(名水百選、湧水百選)、上野のケカチの水(上野)、行者の水(弥高百坊)、臼谷湧水(春照)、小碓谷湧水(間田)等

名水百選・泉神社湧水

 

 

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