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日本遺産・琵琶湖 祈りと暮らしの水遺産 高島市針江・霜降の水辺景観

公開日 : 2019.12.26
日本遺産・琵琶湖 祈りと暮らしの水遺産 高島市針江・霜降の水辺景観

日本遺産・琵琶湖 祈りと暮らしの水遺産 はじめに

水遺産区分:水と暮らしの文化

住所:高島市針江・霜降

交通:JR湖西線新旭駅下車

針江・霜降は安曇川下流域に拡がる扇状地の扇央部に位置する集落で、周囲には豊富な湧水を活用した水田が拡がっています。集落では湧水に端を発する大小の水路が縦横に流れ、針江大川・水田及び湿地・河口域の内湖及び葦帯・琵琶湖が、一つの水系として連続し生態系が育まれています。集落の起源は少なくとも中世に遡り、比叡山延暦寺の荘園として既に広大な田地が開かれ、近世期には湿地を埋めて耕地化したことが記録されています。

生水の郷のカバタ

集落では湧水を活用した「カバタ」と呼ばれる独特の洗い場を多くの家庭が持っています。カバタの中の最上流部「元池」に水を溜め、まず飲料水として用いられ、「元池」から流れた水は「壺池」に溜められて生活用水とし、最後の「端池」はご飯粒や野菜くず等が流れ込み、ここでは鯉等を飼い、餌として食べさせる為、水は浄化され水路へ流れます。その水は集落内の水路を経て水田・河川・琵琶湖岸へと繋がることから、水の使用については住民間で暗黙の規則が共有されてきました。

近づくと、大きな鯉が泳いでいるのが見えます

湧水は重要な生活上の資源として神聖視されており、湧水点では石造物等が祀られ地域住民によって維持・管理されています。近年はこうした水環境を「生水」と称し、地域のエコな水環境を保全する取組みが進められています。

・文化財:

【重要文化的景観】高島市針江・霜降の水辺景観

・立ち寄り所:針江の生水の郷(平成の名水百選)、生水の郷エコツアー(カバタの水の飲み比べも出来る。見学は予約が必要です。針江生水の郷委員会 TEL 0740-25-6566)

・湧水等:針江の湧水群

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