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「滋賀の魅力」ブログ
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2019.12.19
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日本遺産・琵琶湖 祈りと暮らしの水遺産 大溝の水辺景観
水遺産区分:水と暮らしの文化
住所:高島市大溝
交通:JR湖西線近江高島駅下車
大溝は琵琶湖北西岸の集落で、集落南部には湖岸砂州により琵琶湖と隔てられた内湖の乙女ヶ池が広がります。古代北陸道の宿駅三尾駅及び湖上交通の主要湊である勝野津があり、古来より交通の要衝でした。
戦国時代から江戸時代にかけて大溝城及び城下町が整えられ、乙女ヶ池と琵琶湖との間の砂州上に打下集落が置かれました。打下集落では琵琶湖側に高波・浸水防止の為の石垣を築きました。明治初期の蒸気船就航・昭和初期の鉄道敷設等により交通事情は変化しましたが、旧街道沿いに建ち並ぶ集落が現在も見られます。内湖の乙女ヶ池に浮かぶ水城であった大溝城跡と大溝の旧城下町区域では、分部氏による町並み整備が行われ、近世に遡る古式水道が現在も利用されています。水を確保する為、遠く離れた水源から竹筒を繋ぎ要所にサイフォンを利用した「溜め枡」を造り、家々に水を配分した水道で、地元では「殿様の水」と言われています。
大溝城 天守台跡
大溝西側の山麓に水源を持つ日吉山水道組合では、分水の為に「タチアガリ」と呼ばれる施設を設けています。水源地と高低差がない勝野井戸組合では埋設した水道管で各戸に配水しています。また、武家と町人の区域を分けたと云う道路の中央を「町割用水」が流れ、飲用・防火用の生活用水路となっています。勝野ならではの街づくりは、今も住人に利用されています。
殿様の水「タチアガリ」
・文化財:
【重要文化的景観】大溝の水辺景観
・立ち寄り所:乙女ヶ池(奈良時代最大の内乱「藤原仲麻呂の乱」の最終決戦地)(NHK朝ドラ「ごちそうさん」の橋)、町割り用水、古式水道、大溝城跡、大溝陣屋、高島ビレッジ、萩の浜(日本の渚百選)、畑の棚田(日本の棚田百選)
大溝の町割り用水