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琵琶湖の美しい景色を求めて――琵琶湖八景の旅 三景 煙雨 比叡の樹林

公開日 : 2021.11.4
琵琶湖の美しい景色を求めて――琵琶湖八景の旅 三景 煙雨 比叡の樹林

琵琶湖の美しい景色を求めて――琵琶湖八景の旅 近江八景と琵琶湖八景

 

【情景】比叡樹木霞煙雨

幾つもの堂塔が点在する延暦寺の、天を突き刺すかのような杉の大木に覆われた深い樹林は、静寂さの中に程よい湿気を含んだ冷涼な空気が漂い、心身ともに清められる神聖な雰囲気です。春の比叡山の樹林は、煙雨に霞んで、絵の様な美しい景観です。(煙雨は、煙るように降る雨で、霧雨で春に出易いと云われます)

煙雨に霞む堂塔

【名勝の場所】大津市坂本本町

慈円が捨玉集で詠まれた『世の中に山てふ山は多かれど、山とは比叡の御山をぞいふ』の比叡山は、滋賀県と京都府に跨り、ほぼ南北に連なっている山系で、南は如意ケ岳と北は比良山系に接しています。主峰は、大比叡ヶ岳(標高848.3m)で、直ぐ西にある四明ヶ岳(標高838m)と一緒に見るとラクダの背中のように見えることから双子山と呼ばれています。南斜面は花崗岩地帯で、東斜面は老杉が鬱蒼と茂って趣があり、ここに延暦寺150程の堂塔が、3塔16谷5別所の山岳伽藍で構成されています。788(延暦7)年に下坂本の人で伝教大師最澄上人が新しい天台宗を比叡山に創建されて以来、仏教の聖地として今日に至っています。根本中堂建立の時に最澄が『阿耨多羅三みやく三菩提の仏たち我が立つ杣に冥加あらせたまへ』と詠んでいます。また殺生禁断の地として定められてきた為に自然環境は保護され、比叡山の標高500m以上の地域は、1930(昭和5)年に鳥類繁殖地として国の天然記念物に指定されています。

浄土院から瑠璃堂・青竜寺にかけての山道は探鳥路として知られています。また比叡山には日本に生息する植物の4分の1にあたる約1200種類の植物の生育が記録され、エイザンスミレ・エイザンカタバミ等の花を咲かせます。1994(平成6)年に延暦寺の数々の文化財や比叡山の自然環境がユネスコ世界文化遺産に登録されました。

延暦寺の諸堂が建ち並び、それを取り囲む杉や檜やモミ等の樹林が、煙雨に濡れ、緑を滴らせる様子は、幽玄な雰囲気を漂わせており幻想的で、昔の儘の景観を今に留めています。

 

【見所】

東塔エリア:延暦寺始まりの地で、国宝の根本中堂には、伝教大師最澄自作の一刀三礼の「薬師如来」が、内陣厨子に秘仏として安置され「不滅の法灯」と共に、最澄の理想と信仰を伝え「水の浄土・琵琶湖」を見守り続けています。大講堂(重要文化財)、大黒堂、戒壇院、文殊楼、法華総持院等があります。

国宝・根本中堂

西塔エリア:第2世天台座主寂光大師円澄により開山された地で、釈迦堂(西塔本堂で重要文化財)、にない堂(常行堂と法華堂が廊下によって連結され弁慶が担いだとされ重要文化財)等があります。

横川エリア:第3世天台座主自覚大師円仁により開山された地で、横川中堂(横川の本堂で遣唐使船をモチーフにした舞台造りの建物)、根本如法塔、元三大師堂(おみくじ発祥の地)等があります。

坂本ケーブル:ケーブル坂本駅からケーブル延暦寺駅を11分で結ぶ日本最長2025mのケーブルカーで、展望台からは琵琶湖の絶景が眺められます。

比叡山展望台から見た琵琶湖

比叡山ドライブウェイ:日本夜景百選で夢見が丘展望台から大津市内や琵琶湖南湖の絶景が眺められます。

夢見が丘から見た琵琶湖

 

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