(一社)東京滋賀県人会 いま滋賀.jp

滋賀全域

  • facebook
  • LINE
  • YouTube

関東だより:「ホールを止めるな!」コロナ禍でのびわ湖ホールの挑戦

公開日 : 2021.7.15
関東だより:「ホールを止めるな!」コロナ禍でのびわ湖ホールの挑戦

関東圏の滋賀県人会の会員の皆さまより、近況報告、趣味、旅行、日本社会や世界への提言、随想など、バラエティー豊かな投稿記事を募集し、東京県人会のHP「いま滋賀」に掲載します。
今回は、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール館長 山中 隆様からのご寄稿です。


「ホールを止めるな!」コロナ禍でのびわ湖ホールの挑戦

滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
館長 山中 隆

世界30ヶ国、41万人を超える方々に視聴いただいた昨年3月7、8日の「神々の黄昏」の無観客上演・オンライン配信から1年以上が経ちますが、コロナは収まる気配がありません。しかしながら、びわ湖ホールでは、昨年4、5月こそ休館を余儀なくされましたが、その後は、広い舞台や劇場専属の声楽アンサンブルを有効に使って、「ホールを止めるな!」を合言葉に、今できることに挑戦し続けました。

「密」にならないように練習していただこうと大ホールの四面舞台を無料開放するなど、職員から提案のあった数々の事業を具現化していきましたが、中でも、県下の小学生をホールに招いての音楽会が中止になった(今年は2年ぶりに開催)代わりに、声楽アンサンブルが163校の校歌を歌って、音源をプレゼントしたことは、各校にとても喜ばれました。さすがに沼尻芸術監督に163校の校歌を指揮してもらうわけにもいかないので、琵琶湖周航の歌と江州音頭を振ってもらって、それぞれの校歌とセットにしてプレゼントしましたが、声楽アンサンブルの歌声は音楽の授業や入学式、卒業式でも歌うことを禁じられているコロナ禍の子供たちを喜ばせ、かつ驚かせたようです。

びわ湖ホール声楽アンサンブル

その後、小ホールで予定していた公演を大ホールに移して舞台上やお客様のソーシャルディスタンスを確保したり、様々な工夫をしながら徐々に公演を再開、今では100%の入場率でお客様をお迎えし、ほぼ通常通りの公演を行っています。

こうした「神々の黄昏」をはじめとするコロナ禍での様々な取組みは、皆様の共感を呼び、多くの方から励ましのお言葉やご寄付をいただくとともに、菊池寛賞、関西元気文化圏賞、ミュージックペンクラブ音楽賞、ENEOS音楽賞と、立て続けに栄誉ある賞を受賞することとなりました。

びわ湖ホールから比叡山がよく見えますが、延暦寺では不滅の法灯が1200年の間、灯り続けています。びわ湖ホールも皆様のご支援を糧に、ふるさと滋賀、「密」とは無縁の広大な琵琶湖のほとりで、コロナに負けずに芸術文化の灯を守り続けていこうと思っています。

大中小の各ホールは24分間で全ての空気が入れ替わる素晴らしい換気性能を有しています。安心して、ふるさとのホールでオペラやクラシック音楽をお楽しみください。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

最後に耳よりなお知らせです。びわ湖ホール声楽アンサンブルが沼尻芸術監督の指揮で、2年ぶりの東京公演を行います。この公演では、寺嶋陸也さんに作曲を依頼している「声楽アンサンブルが歌い継ぐ滋賀ゆかりの新曲」もご披露します。皆様お誘いの上、こぞってお越しください。私も上京して、皆様をお迎えいたします。皆様にお会いできる日を楽しみにしています。くれぐれもマスクをお忘れなく(笑)

山中 隆 びわ湖ホール館長

 

びわ湖ホール声楽アンサンブル 東京公演vol.12 日本合唱音楽の古典Ⅵ

11月7日(日)14:00開演

東京文化会館小ホール(上野公園内)

指揮 沼尻竜典

曲目 大中 恩:サッちゃん、おなかのへるうた

三善 晃:唱歌の四季

寺嶋陸也:滋賀ゆかりの委嘱作品  ほか

チケット発売  9月19日(日) 友の会優先発売 9月17日(金)

一般4,000(友の会3,500)円/青少年(25歳未満)2,500円

記事一覧へ戻る