一般社団法人東京滋賀県人会

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近江ヴォーリズ建築の旅―青い目の近江商人ウィリアム・メレル・ヴォーリズと一柳満喜子 彦根市・米原市編

公開日 : 2020.12.3
近江ヴォーリズ建築の旅―青い目の近江商人ウィリアム・メレル・ヴォーリズと一柳満喜子 彦根市・米原市編

近江ヴォーリズ建築の旅―青い目の近江商人ウィリアム・メレル・ヴォーリズと一柳満喜子 はじめに

◎彦根市・米原市のヴォーリズ建築

①滋賀大学陵水会館(トップ写真)

経済学部の前身の彦根高等商業学校同窓会館として1938(昭和13)年に建てられました。建物は、木造二階一部平屋建、瓦葺です。淡いクリーム色の外壁にスペイン瓦の屋根、ドア廻りのタイルによる市松模様等、スパニッシュスタイルで纏められた外観に特徴がありヴォーリズの作風の一端が伺えます。国立大学では東京大学安田講堂に次いで2件目の、国の登録有形文化財となっています。
(所在地:彦根市馬場1-1-1)

陵水会館玄関

②ひこね市民活動センター(旧彦根高等商業学校・外国人教師住宅)

滋賀大学の近く、彦根城の内堀と外堀に挟まれた所に、1924(大正13)年建築の旧彦根高等商業学校・外国人教師住宅があります。建設当初は3棟でしたが現在は1棟のみとなりました。
(所在地:彦根市金亀町7-5)

旧彦根高等商業学校・外国人教師住宅

③旧日夏村役場産業組合合同庁舎

日夏町は、彦根市中南部に位置する旧村で、朝鮮人街道がほぼ南北に通り、その中心部に1934(昭和9)年村役場として建てられました。建物は、木造二階建、切妻造瓦葺、背面の南北に切妻造の付属屋を出し、一階の南半分に役場、北半分に産業組合の事務室、二階に共用の大広間(凡そ百畳の畳敷)を設けています。県内で数少ない戦前の役場の建物です。現在は、「日夏ヴォーリズ建築の会」がお世話されています。国の登録有形文化財となっています。
(所在地:彦根市日夏町2908-5)

旧日夏村役場産業組合合同庁舎

④寺村家住宅主屋

寺村家は、江戸時代中山道鳥居本宿の本陣を務めていました。1938(昭和13)年に建てられた木造二階建、寄棟造桟瓦葺の住宅です。外壁は大壁造、玄関脇にある応接間に設けられた暖炉の煙突が特徴的な洋風の外観となっています。しかし玄関上部の切妻破風や二階正面の塗籠格子窓等和風の意匠も取り入れ歴史的な町並みとの調和が図られています。国の登録有形文化財となっています。
(所在地:彦根市鳥居本町宇立町664)

寺村家住宅

また、彦根市には1960(昭和35)年建築の彦根教会があります。(所在地:彦根市本町1-8-20)

⑤旧醒井郵便局局舎

JR醒ヶ井駅から旧中山道醒井宿に続く大正通りの道筋に、1934(昭和9)年建築の赤い筒型のポストが目立つ旧郵便局があります。今は米原市醒井宿資料館となっています。建物は、木造二階建で一階が郵便及び電信事務室や応接室、二階が電話交換室及び交換手の宿直室兼休憩室に充てられ、外観はフルーティング(縦溝)付の角柱にアカンサス(地中海産のアカンサスの葉の装飾)模様の柱頭飾を置く簡素な様式に纏めています。国の登録有形文化財となっています。
(所在地:米原市醒井592)

旧醒井郵便局局舎

 

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