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滋賀県 5月の主なイベント

公開日 : 2019.4.25
滋賀県 5月の主なイベント

5月のゴールデンウィークは田植えの始まりの時期でもあり、日本全国でこれから植える稲が豊作になることを祈る春祭りが行われます。滋賀県でも、古来より伝わる郷土色豊かな祭りが各地で開催されます。
元号が令和と改まり、空前の10連休ともなる今年は、滋賀県を巡って個性的なお祭りを見物されてはいかがでしょうか。

Ⅰ 春季例大祭(日野祭)

5月2日(木)~4日(土) 日野町 馬見岡綿向神社

馬見岡綿向神社の春の例祭。850年以上の歴史を持つ日野町だけでなく湖東地方最大の祭りとして知られます。馬見岡綿向神社は神武天皇の時代に創建、796年に現在地に移転したと伝えられる古社で、日野を発祥として全国で活躍した日野商人の崇敬を集めました。
祭りでは日野商人たちの財力を今に伝える16基の曳山がこの祭りのために作られた独特の見物窓「桟敷窓」がある商家の町並みを練り行き、普段閑静な日野の町はかつての繁栄を取り戻したかのように賑わいます。

日野祭

Ⅱ 大溝祭 400周年祭

5月3日(金)~4日(土) 高島市 日吉神社

大溝は織田信長の甥で明智光秀の娘婿、津田信澄が築き、江戸時代には分部氏が治めた城下町。その大溝城下町の鎮守、日吉神社の春の例祭「大溝祭」は、湖西地方唯一の曳山祭として知られ、分部氏が前任地伊勢上野の曳山祭りを移して以来、2019年で400周年を迎えます。
5基の曳山が古式に則り、太鼓や鉦の囃子で巡行します。宵宮では各曳山に提灯をつけて引き回す光景が見どころとなっています。1983年には滋賀県の選択無形民俗文化財に選定されています。
(トップページの写真が大溝祭の曳山です)

大溝の町の基礎となった、安土桃山時代の大溝城跡

 

江戸時代の大溝陣屋。本祭では曳山が陣屋の前に集結します

Ⅲ 鍋冠まつり

5月3日(金) 米原市 筑摩神社

琵琶湖畔にある筑摩神社の例祭。数え年8歳の童女が8人、狩衣姿に鍋を被って、約300名の行列とともにお旅所から神社まで渡御します。由来については諸説ありますが、筑摩神社の祭神は、御食津神(食物の神)であることや、当地に御厨があったことから、神前に作物、魚介類などを供えるとともに、近江鍋と呼ばれた特産の土鍋を贖物としたことが、鍋冠祭りの原初の姿ではないかと考えられています。
宇治(京都府)のあがた祭り、島坂(富山県)の尻叩き祭りと並ぶ日本三奇祭に数えられ、米原市無形民俗文化財に指定されています。

筑摩神社

鍋冠まつりの様子

Ⅳ 兵主祭

5月5日(日) 野洲市 兵主大社

兵主大社は奈良時代初期の創建と伝えられ、兵主を「つわものぬし」とも読めることから武家の崇敬を集め、足利尊氏寄進とされる鳥居・楼門や源頼朝・徳川氏寄進とされる武具が伝わるなど、歴代幕府の将軍家からも信仰・保護されました。また、平安時代後期の作とされる庭園が国の名勝に指定されています。
兵主大社の春季例大祭「兵主祭」は大小30基以上の神輿や太鼓が兵主大社に集まり、神輿渡りが行われます。大神輿の「うのとりぬき」と、女性ばかりの担ぎ手や打ち手による「あやめ神輿・あやめ太鼓」の渡りが見どころとなっているほか、オリジナルキャラクターの「シカまるクン」や「兵さま」と、野洲市親善大使の「ファミリーレストラン」のステージもあります。

兵主大社 楼門

兵主祭の神輿

Ⅴ 青鬼祭

5月19日(日)

大津市 石山寺

石山寺屈指の学僧、朗澄律師の遺徳をしのぶお祭り。朗澄律師は、石山寺の所蔵する膨大な経典・聖教群の収集・整備・保存に尽力された方の一人であり、自分の死後、鬼の姿となってこの聖教類を守護して降魔招福を誓ったと伝えられ、『石山寺縁起絵巻』第6巻に鬼の姿となった姿が描かれています。
青鬼祭では東大門に組立てられた高さ5メートルの杉の葉の青鬼像の前で法要が営まれ、降魔招福祈願の大うちわによる「薫風の授与」が行われます。

国宝 石山寺 本堂

 

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