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2019.03.07

  • # 文化・景観
  • # 近江八景・琵琶湖八景

近江八景の旅 矢橋帰帆

はじめに:近江八景の旅 近江八景の由来

名勝の場所:矢橋(草津市矢橋町)

JR南草津駅からバスに乗り、矢橋大橋の手前を下車、左折し暫く行くと矢橋公園があり、このあたり周辺が矢橋港跡です。矢橋港は、江戸時代に東海道で京へ上る時、瀬田の唐橋を経由するより、この矢橋から白い帆をかけて船で大津の石場港へ至るほうが短くてすむことから旅人に重宝され、草津宿の発展にも大きな役割を果たしてきました。「矢橋帰帆」は、この矢橋港から帰港の途につく帆船を中心に描いたものです。

しかし、鉄道の開通に伴い、時代の趨勢から矢橋港はいつしか廃港になってしまいました。今は、矢橋公園として整備され、わずかに1846年に建てられた常夜灯が残っています。公園から西に、道路を経て湖岸には漁船等が繋がれ、また、水草に覆われたその先には、下水処理施設として作られた人工島「矢橋帰帆島」があります。島へは3本の橋で結ばれ、スポーツ施設(野球場、テニスコート、グランドゴルフ場等)や遊具や芝の広場等があり、市民の憩いの場所となっています。

今は昔の情景を殆どとどめておりません。また、唯一この矢橋帰帆が草津市にある為、大津港のある大津市側では、近江八景のうち矢橋帰帆は不案内となっていました。ここは場所を探すのに一番大変な所でした。

和 歌:真帆かけて 矢橋にかへる舟はいま うち出のはまを あとの追風

季 節:夏

情 景:帰港の途につく連なる帆影 (帰帆)

景 色:矢橋港の突堤、常夜灯、矢橋の集落、湖西の夕刻の山並み

立ち寄り所:矢橋帰帆島(文中にて紹介)

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